July 15, 2016

生体認証の新たなサービス

個人認証と言えば、一昔前までは暗証番号が主流でした。しかし、暗証番号は決して堅牢なセキュリティーシステムとは言えないのが実情で、一度漏洩してしまうと簡単に破られてしまいますし、破られた事が発覚するまでに時間が掛かるという弱点もあります。当然、IDカードや金属鍵等による認証も普及していますが、IDカードや金属鍵を常に持ち歩く必要があり、当然、それらの紛失によるリスクも常に付きまとう為、万能なセキュリティーシステムとは言えません。

そこで昨今導入が進んでいるのが生体認証によるセキュリティーサービスです。主に指紋や瞳の虹彩による個人認証が有名です。それら以外にも耳介や音声、掌の毛細血管等、さまざまな形の生体認証技術が編み出されています。古くから用いられている指紋による認証技術は、個人の特定には強さを発揮しますが、技術が確立されてから長い時間が経過している為、認証を欺く技術もまた編み出されているのが実情で、その堅牢性には疑問符が付きます。

しかし、簡単な装置で認証が可能な為、比較的リスクを許容できる場面、例えば個人パソコンのログイン画面の認証等で実用化されています。近年、存在感を増しているのが虹彩による認証です。企業の研究室等、高度な堅牢性を求められる場面でも導入されるケースがあり、またスマートフォンのログインでも利用できるなど、ローテクを用いた認証技術の開発が進んでおり、生体認証のサービス導入の際に問題となるイニシャルコスト面での改善が進んでいます。

生体認証が根本的に持つ問題は、個人認証の精度を上げると本人を認証拒否する可能性が高まる事と、生体情報の複製によるシステム攻撃のリスクを常に内包している事です。また、手や瞳の怪我や、個人の成長により毛細血管の配置やサイズが変わってしまうリスクもあります。それらは、システムの脆弱性と切っても切り離せない関係にあり、今後の課題となっています。しかし、生体認証のサービスそのものが無くなる可能性は当面は無く、これからも個人認証システムの柱となっていきます。